給湯器の交換を考えたとき、「どの給湯器を選べばいいのかわからない」と悩む方は少なくありません。給湯器には種類・号数・機能・設置タイプなど複数の選定軸があり、それぞれの組み合わせで最適な機種が変わります。この記事では、5つのチェックポイントに沿って、ご家庭に合った給湯器を失敗なく選ぶ方法を解説します。
給湯器選びの5つのチェックポイント
給湯器の選定で確認すべき項目は、大きく分けて以下の5つです。
- 種類 — 給湯専用、ふろ給湯器、暖房付きのどれが必要か
- 号数 — 家族人数やお湯の使い方に合った給湯能力はどのくらいか
- 機能 — オート・フルオートの違い、追い焚きや床暖房は必要か
- 設置タイプ — 壁掛け・据置き・PS設置など、現在の設置場所に合うか
- メーカー — リンナイ・ノーリツ・パロマそれぞれの特徴を理解しているか
この5つを順番に確認していくことで、ご家庭に最適な1台を絞り込むことができます。最も確実な方法は、現在お使いの給湯器の型番を確認してから選定を始めることです。型番がわかれば、種類・号数・設置タイプが一度に特定できます。
チェック1:給湯器の種類を決める
給湯器は大きく3つの種類に分かれます。現在お使いの種類と同じものを選ぶのが基本ですが、ライフスタイルの変化に合わせて変更することも可能です。
給湯専用タイプ
キッチンや洗面台でお湯を出すだけのシンプルな給湯器です。浴槽への自動お湯はりや追い焚き機能はありません。一人暮らしの方や、浴槽を使わずシャワーだけで済ませる方に適しています。本体価格が最も安く、4〜10万円程度(実売価格)で購入できます。
ふろ給湯器(追い焚き付き)
お湯はりから追い焚きまで対応する、ファミリー世帯に最も選ばれている種類です。ボタンひとつで設定温度・設定湯量のお湯はりが完了します。家族で入浴時間がずれる場合、追い焚き機能があると冷めたお湯を温め直せるため便利です。実売価格は9〜24万円程度です。
暖房付きふろ給湯器
ふろ給湯器の機能に加えて、温水式の床暖房や浴室暖房乾燥機にも対応するタイプです。暖房端末をすでに設置しているご家庭では、このタイプを選ぶ必要があります。本体価格はやや高めですが、1台で給湯と暖房をまかなえるため、機器を分ける必要がありません。
| 種類 | 主な用途 | 実売価格の目安 |
|---|---|---|
| 給湯専用 | キッチン・シャワーのみ | 4〜10万円 |
| ふろ給湯器 | お湯はり・追い焚き対応 | 9〜24万円 |
| 暖房付きふろ給湯器 | 給湯+床暖房・浴室乾燥 | 15〜30万円 |
チェック2:号数の選び方
号数とは、水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを表す給湯能力の単位です。たとえば24号であれば、水温+25℃のお湯を1分間に24リットル供給できます。家庭用では16号・20号・24号の3つが主流です。
家族人数別の号数目安
| 号数 | 適した家族構成 | 使い方の目安 |
|---|---|---|
| 16号 | 1人暮らし | シャワーとキッチンを同時に使わない |
| 20号 | 2〜3人家族 | シャワー中にキッチンでお湯を使うことがある |
| 24号 | 4人以上の家族 | 複数箇所で同時にお湯を使いたい |
号数選びで迷ったら、現在の号数と同じか、ひとつ上を選ぶのが安心です。号数を下げるとコストは抑えられますが、冬場は水温が低いため給湯能力が実質的に下がり、シャワーの水圧が弱く感じることがあります。
チェック3:オートとフルオートの違い
ふろ給湯器を選ぶ際に、多くの方が迷うのが「オート」と「フルオート」の違いです。
オートタイプ
- スイッチひとつで設定温度・設定湯量の自動お湯はり
- 追い焚き機能あり
- お湯が減った場合は手動で足し湯ボタンを押す
フルオートタイプ
- オートの機能に加えて、自動保温・自動足し湯に対応
- お湯が設定水位より下がると自動で足し湯
- 浴槽のお湯を排水すると配管を自動洗浄する機能付き(多くの機種)
フルオートはオートに比べて本体価格が1〜3万円ほど高くなります。家族の入浴時間がバラバラで、常に適温のお湯を維持したい場合はフルオートが便利です。一方、入浴時間がまとまっている場合はオートで十分対応できます。
チェック4:設置タイプを確認する
給湯器の設置タイプは住居の構造によって決まっており、基本的には現在と同じタイプで交換します。主な設置タイプは以下の4つです。
壁掛け型(屋外)
戸建て住宅で最も多い設置方式です。外壁にビスで固定されており、地面から少し浮いた位置に設置されています。交換時は同じ壁掛け型を選びます。
据置型(屋外)
地面やブロックの上に設置するタイプです。戸建ての比較的古い住宅に多く見られます。設置スペースに余裕がある場合に適しています。
PS設置型(マンション)
マンションの玄関横などにあるパイプスペース(PS)の中に設置されるタイプです。PSの大きさや排気方式(前方排気・上方排気・後方排気)によって対応機種が異なるため、PSの寸法と現在の排気方向を確認してから機種を選定する必要があります。
屋内設置型
浴室や洗面所の壁に設置されるFF式(強制給排気式)の給湯器です。築年数の古いマンションに多く見られます。安全上の理由から、屋外設置型への変更を検討される方もいます。
チェック5:メーカーごとの特徴を知る
家庭用ガス給湯器は、リンナイ・ノーリツ・パロマの3メーカーが国内シェアの大部分を占めています。どのメーカーも品質は高く、基本性能に大きな差はありませんが、それぞれに得意分野や特徴があります。
リンナイ
国内シェアトップのメーカーです。「エコジョーズ」のラインナップが豊富で、省エネ性能に強みがあります。無線LAN対応リモコンでスマートフォンからの操作に対応している機種も多く、利便性を重視する方に選ばれています。
ノーリツ
リンナイと並ぶ大手メーカーです。入浴をサポートする「見まもり機能」や、浴槽の残り湯を自動で排水してくれる機能など、安全性と快適性を重視した独自機能が特徴です。操作パネルの視認性が高いリモコンも評価されています。
パロマ
コストパフォーマンスに優れたメーカーです。本体価格が比較的抑えめでありながら、基本性能はしっかりしています。とくにシンプルな給湯専用機種では価格面のメリットが大きく、費用を抑えたい方に適しています。
| メーカー | 特徴 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| リンナイ | 省エネ・スマートフォン操作 | ランニングコストを抑えたい方 |
| ノーリツ | 安全機能・使いやすいリモコン | 安全性・快適性を重視する方 |
| パロマ | コストパフォーマンス | 初期費用を抑えたい方 |
なお、メーカーを変更して交換することも可能です。設置タイプと号数が同じであれば、異なるメーカーの機種に入れ替えても問題ありません。
従来型とエコジョーズ、どちらを選ぶべきか
エコジョーズとは、排気熱を再利用して熱効率を約95%まで高めた高効率給湯器です。従来型(熱効率約80%)に比べてガス使用量を約13%削減できるため、年間1〜1.5万円のガス代節約が見込めます。
本体価格は従来型より2〜4万円ほど高くなりますが、2〜3年のガス代削減でその差額は回収できます。2026年現在、各メーカーとも従来型の製造を縮小しており、今後の部品供給を考えてもエコジョーズを選んでおくのが安心です。
ただし、エコジョーズはドレン水(排気熱の回収時に発生する凝縮水)を排出するため、ドレン配管の接続が必要です。設置場所によっては追加工事が発生する場合がありますので、事前に確認しましょう。
予算別の選定フロー
ご予算に応じた給湯器選びの目安をまとめました。以下の総額は本体価格と標準工事費を合わせたものです。
予算15万円以下:コスト重視
- 給湯専用 16〜20号・従来型またはエコジョーズ
- 一人暮らし〜2人暮らし向け
- パロマの給湯専用機がコストパフォーマンスに優れています
予算15〜25万円:バランス重視
- ふろ給湯器(オート)20〜24号・エコジョーズ
- ファミリー世帯の標準的な選択肢
- リンナイ・ノーリツの売れ筋モデルが多い価格帯です
予算25万円以上:快適性重視
- ふろ給湯器(フルオート)24号・エコジョーズ
- 自動保温・自動足し湯・配管洗浄の快適機能をフル装備
- 暖房付きを選べば床暖房や浴室乾燥にも対応
当社ではリンナイ・ノーリツ・パロマの正規販売店として、メーカー希望小売価格から最大82%OFFでご提供しています。標準工事費は37,400円(税込)〜で、商品・工事とも無料10年W保証をお付けしています。
まとめ
給湯器選びは、種類・号数・機能・設置タイプ・メーカーの5つの軸で順番に確認していくと失敗を防げます。基本的には現在と同じ種類・号数・設置タイプで交換するのが最もスムーズですが、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて号数や機能を見直すのもよい機会です。
エコジョーズは初期費用がやや高めですが、ランニングコストの削減と将来の部品供給を考慮すると、2026年現在では最も合理的な選択といえます。メーカーについては、リンナイ・ノーリツ・パロマのいずれも品質に大きな差はなく、重視するポイント(省エネ・安全機能・コスト)で選ぶのがおすすめです。
当社は創業30年、年間5,500台以上の施工実績を持つ正規販売店です。給湯器選びに迷ったら、お気軽にお電話またはLINEでご相談ください。
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