給湯器のリモコンに「111」というエラーコードが表示されて、お湯が出なくなってしまった。そんなとき、どう対処すればよいのか分からず困っている方は多いのではないでしょうか。エラーコード111は「点火不良」を意味するコードで、ガスに火がつかない状態を示しています。この記事では、エラー111の原因と自分でできるリセット方法、そして修理や交換が必要なケースの判断基準を詳しく解説します。
エラーコード111とは?
エラーコード111は、給湯器が正常に点火できなかったときに表示されるエラーです。リンナイ・ノーリツ・パロマの主要3メーカーで共通して使われているコードで、いずれも「初期点火不良」を意味します。
給湯器は、蛇口をひねるとガスバーナーに点火してお湯を沸かす仕組みです。このとき、ガスの供給・点火装置の動作・炎の検知という3つのプロセスが正常に機能する必要があります。いずれかの工程に問題があると、給湯器は安全装置を作動させて点火を中断し、エラーコード111を表示します。
一時的な原因であれば、リセット操作で解消できるケースも少なくありません。ただし、繰り返し表示される場合は内部部品の劣化や故障が疑われるため、専門業者による点検が必要です。
エラー111が表示される主な原因
エラーコード111が表示される原因は複数あります。ここでは代表的な5つの原因を解説します。
ガスの遮断・供給停止
最も多い原因のひとつが、ガスの供給が止まっていることです。地震や長時間のガス漏れ検知によってガスメーター(マイコンメーター)が自動的にガスを遮断している場合があります。また、ガスの元栓が閉まっている、ガス料金の未納により供給が止まっているといったケースもあります。
点火装置(イグナイター)の劣化
給湯器の点火にはイグナイターという部品が使われています。ライターの火花を飛ばす仕組みと同じ原理で、電気スパークによってガスに着火します。使用年数が長くなるとイグナイターが劣化し、十分な火花が飛ばなくなることで点火不良が発生します。
電装基板の故障
給湯器の制御を担う電装基板(制御基板)が故障すると、点火の指令が正常に送られなくなります。基板の故障は経年劣化のほか、落雷によるサージ電流が原因で発生することもあります。
ガス供給圧の低下
ガスの供給圧力が規定値を下回ると、バーナーに十分なガスが行き渡らず点火不良を起こします。寒冷地でのLPガス使用時や、近隣で同時に大量のガスが消費されている場合に起きやすい症状です。
排気経路の閉塞
給湯器の排気口に鳥の巣、枯れ葉、虫などが詰まると、排気が正常に行われず安全装置が作動して点火が中断されます。屋外設置の給湯器で特に発生しやすい原因です。
自分でできるリセット方法
エラーコード111は、ガスの遮断など一時的な原因であれば、以下のリセット手順で解消できる場合があります。特別な工具は不要で、どなたでも安全に行える操作です。
リセットしても直らない場合の原因
上記のリセット手順を試してもエラーコード111が再び表示される場合は、給湯器内部の部品に問題が発生している可能性があります。以下のような故障が考えられます。
イグナイターの劣化・摩耗
イグナイターは消耗部品のひとつで、使用回数に応じて徐々に性能が低下します。新品のときは力強い火花が飛びますが、劣化が進むとスパークが弱くなり、ガスに着火できなくなります。特に使用年数が7年を超えた給湯器で多く見られる症状です。
ガス電磁弁の故障
ガス電磁弁は、制御基板からの信号を受けてガスの流れを制御する部品です。この弁が正常に開かなくなると、バーナーにガスが供給されず点火できません。電磁弁の故障は、弁体の固着や内部コイルの断線が原因で起こります。
制御基板の故障
給湯器全体を制御する基板が故障すると、点火シーケンス(ガス供給→スパーク→炎検知の一連の流れ)が正常に実行されなくなります。基板の故障は、経年劣化、結露による腐食、落雷による過電圧など、複数の原因で発生します。
修理と交換の判断基準
エラーコード111で修理業者を呼んだとき、「修理で済むのか、交換すべきなのか」は多くの方が悩むポイントです。判断の目安は以下のとおりです。
使用年数10年が分かれ目
給湯器の設計上の標準使用期間は約10年です。メーカーもこの期間を基準に部品を設計しています。10年未満であれば部品交換による修理が合理的ですが、10年を超えている場合は、修理してもほかの部品が続けて故障するリスクが高くなります。
修理費用の目安
エラーコード111に関連する修理費用の目安は以下のとおりです。
| 修理内容 | 費用の目安(税込) |
|---|---|
| イグナイター交換 | 8,000〜15,000円 |
| ガス電磁弁交換 | 15,000〜25,000円 |
| 制御基板交換 | 25,000〜35,000円 |
修理費用が3万円を超える場合、特に使用年数が10年前後の給湯器では、新しい給湯器への交換を検討したほうが長期的にはコストを抑えられるケースが多くなります。
交換を検討すべきサイン
以下に該当する場合は、修理よりも交換を検討することをおすすめします。
- 使用年数が10年を超えている
- 過去1〜2年の間に複数回修理している
- 修理費用の見積もりが3万円を超えている
- 異音や排気臭など、エラー以外の不調も見られる
- メーカーから部品の供給終了を告げられた
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まとめ
エラーコード111は「点火不良」を意味する、給湯器で比較的よく見られるエラーです。ガスメーターの遮断など一時的な原因であれば、電源のOFF/ONとガスメーターの復帰操作で解消できます。
リセットしても繰り返しエラーが表示される場合は、イグナイターやガス電磁弁、制御基板といった内部部品の劣化・故障が考えられます。こうしたケースでは、無理に自分で対処しようとせず、専門業者に点検を依頼してください。
修理か交換かの判断は、使用年数10年を目安にするのが基本です。10年以上使用している場合は、修理費用と今後の故障リスクを考慮し、交換も視野に入れましょう。
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